演奏会報告3日目
ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団
パーヴォ・ヤルヴィ指揮
オールベートーベンプログラム
「コリオラン」序曲
交響曲第4番
交響曲第7番
前回の東京から、横浜に移動した初日。昨年、話題を
博したというみなとみらいホールで今年も行われた。こ
れまでの疲れた蓄積されてきたのか、コリオランや交響
曲第4番では、ちょっと?なところも正直あった。でも、
集中力の高さがそれをカバーし、結局、またこっちは口
をアングリ開けて聴いていた。
オペラシティで行われた演奏会の後、パーヴォ・ヤル
ヴィのサイン会があったが、そのとき、一人のお客さん
が「ベーレンライター版のスコア持っています」といっ
たところ、彼は「そのスコアが一番いい」と答えていた。
英語で会話していたため、イマイチ聞き取れなかったけ
ども、そんな感じだった。で、最近発売されたこのコン
ビのCDにも書かれているけども、彼らは、ベーレンラ
イター版で演奏する。とは、いっても、そこから始める
といったほうがいいかもしれない。装飾音符の処理や、
クレッシェンド、デクレッシェンドのつけ方など、ベー
レンライターに書かれているものだけではないからだ。
新しい解釈がそこにはある、というようなことをプロ
グラムに書かれていたけども、確かに新しい。CDでは聴
けないアクセントや音のふくらみもあった。解釈とは、
指揮者がどう演奏したいか、オケがそれをどう聴き手に
伝えるか。ヤルヴィの場合は、なんどもここに書いてい
るけど、切れ味や、急激なクレッシェンドを前面に押し
出し、爽快感を作り出す。聴き終わった後、新しい発見
もそこに添える。一例を出そう。
交響曲第7番は、全てアタッカでやった。この交響曲
の一番の特徴は、リズム。運命や田園などでは、開けな
かった世界をそこに作った。これと全てアタッカでやっ
たのと、どう関係があるかといえば、各楽章とのリズム
のつながりがより明確になる。もちろん、他にも調性の
関連があるのだろうけど、ここでは言及しない。てか、
そこまでの専門知識がない。また、このようにすること
で、1楽章と4楽章でのオスティナートの関連性が分か
りやすくなるといったら、深読みか勘違いだろうか。
今回、一連の演奏会に行って一番感じたことは、ヤル
ヴィの持つ解釈の面白さだった。CDだけでは分からない
遊びやオケ自体の目配せも見ることができた。ここで、
何を聴かせてくれるのか、先が読めない楽しさにやられ
た。その点、協奏曲は、オケとソリストの関係がそこま
でしっくりいってないようにも聴こえてしまい、個人的
には管弦楽曲が一番楽しめた。
今日も演奏会があるけど、もうそこに行ける財力がな
い。ゼニコよ、ゼニコ降ってこい。By吉行淳之介。つう
か、また聴きたい。
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