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2008年11月 7日 (金)

アルテミスカルテットのピアノ5重奏曲

 今思えば、ちょっと大げさな宣言だったのではなかろうかとちょっと、恐くなってきたけども、早速、オススメのCDを挙げます。

アルテミスカルテット
pf/レイフ・オヴェ・アンスネス
シューマン ピアノ5重奏
ブラームス ピアノ5重奏


このCDは、イギリスの音楽雑誌グラモフォンのアワード2008でも室内楽部門でトップを勝ち取ったもの。受賞理由の一部に「巧妙さやわざとらしさがなく、局の内面を明らかにし、喜びに満ちた演奏」というのがあった(拙訳。間違ってたらごめんなさい)。

CDを聴くと確かにその評は当たっていると思う。でも、自分はこれを見て買ったわけではない。新宿のビルの上階にあるCDショップで試聴して、そのままレジに駆け込んだ。シューマンが好きだからちゃんと聴きたくなったというのもあるけども。

 音が耳に入ってきて、脳をごちゃごちゃにするような感覚。正直言うと弦楽やピアノの音がとても綺麗だとは思わなかった。例えば昔の録音を聴くと、全てが一つに聴こえるような演奏を求め、目指して音楽が作られている。このCDは違う。それぞれが殺陣のように、切り合い、ぶつかりながらも、ひとつの音楽を作っていく。こういった音楽は、クレーメルやアルゲリッチ、マイスキー、バシュメットが作った一つの境地に近いものがあるのではないだろうか。モーツァルトやハイドンの室内楽を当時の宮殿で、演奏したら誰もが食事の手を止め、聴き入ってしまう。今だからこそできる演奏なのだ。演奏から伝わってくる力強さや躍動感は、従来の大人しいと思われるクラシックのイメージを変える新しい一面を作り上げている。

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